a) プライム業務の拡大:業務システム プライム業務とは最終顧客から直接受注する案件を指し、同社では業務システム分野においてプライム案件の受注獲得に注力している。プライム案件は、システムの要件定義の設定など上流工程から携われるため、付加価値も高くなる。このため、コンサルティング能力や顧客との折衝能力も重要となってくる。業務システムの開発案件では途中で顧客から仕様変更が入るケースも多く、それが原因で開発遅延が発生し、赤字プロジェクトに陥ってしまうケースもあるためだ。同社ではコンサルティングから保守・運用までグループで一貫して提供できる強みを生かして、プライム案件の売上げを着実に伸ばしており、2020年12月期は前期比7.7%増の600百万円を目指している。業務システム分野の売上構成比で約16%の水準となる。テイクスやコンピュータハウスなどを子会社化したことでエンジニアのリソースが大幅に拡充したこともあり、今後も積極的にプライム案件の受注を獲得していく方針となっている。