ネクスグループ<6634>は3月31日、子会社のネクスとチチカカが、チチカカ東京ドームシティラクーア店において、ネクスが開発を進めている「NCXX AI BOX」の実証実験を13日に開始したことを発表。

「NCXX AI BOX」は、NVIDIA Corporationが提供する高性能なGPUと、SIERRAWIRELESS製のマルチキャリア対応LTE通信モジュールを搭載し、多彩な外部インターフェースを持つ、高性能なエッジAI端末。入手した情報を端末で分析を行うためリアルタイムに近い処理が可能という。セキュリティ分野では監視カメラの映像から危険人物の検出や違法行為など、いち早く危険を察知できるといったAI解析への活用を目指し、2020年度中の製品化を予定している。

実証実験では、チチカカ店舗に「NCXX AI BOX」を設置し、店舗と店舗前を通過する人の行動データを分析することで、店舗のレイアウトやディスプレイ、商品配置、店員の動きなどに活用していくVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)を実施する予定。

また、不特定多数の人物映像を取得して分析を行うため、個人情報保護の観点から、カメラで撮影した「人物の顔」部分をリアルタイムで検出し、画像処理を行うことで、パーソナル情報が特定できない映像に変換する。これにより外部へパーソナル情報が流出することを防ぐ。

こうしたエッジAI端末の特性であるリアルタイム認識と処理技術については、プライバシーを配慮した見守り(介護施設や病院や幼稚園など)などにも導入が期待される。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 ネクスグループ---「NCXX AI BOX」の実証実験開始