a) ハウス・リースバック事業 自宅を売却後も賃貸借契約を締結することでそのまま住み続けられる「リースバック」サービスが、近年急速に普及し始めている。老後の生活資金確保や相続問題回避などの手段として、持ち家比率の高い高齢者を中心に注目が高まっており、多くのメディアに取り上げられるようになった。一方で、新規事業として参入する企業が増加しており、サービス品質の低下や悪質な事業者の出現が懸念される。このため、リースバックサービスの健全な発展と社会及び日本経済の発展に寄与することを目的に、2020年1月に一般社団法人「日本リースバック保証協会」が設立された。同協会は、リースバックサービスにおいて、消費者にとって不利益となるサービスを提供する事業者の濫立を防止し、事業者の優位的契約を防ぐために、国家資格を持った士業の立会い業務並びに契約内容の審査・標準化を目指す。健全な業界へと成長すべく、リースバックサービスを提供する多くの企業が一丸となって、協会として様々な課題に取り組むことを企図している。代表理事に同社取締役の冨永正英(とみながまさひで)氏が、理事には司法書士法人ミナト法務事務所の東京事務所代表及び大阪事務所代表の2名が就任している。
b) 不動産担保ローン 不動産担保ローンのスキームは、融資の金利及び事務手数料などで同業他社と大差がない。同社のメインビジネスが不動産売買の仲介業であり、不動産価格の査定に関しては質量ともに他社を凌駕する。査定のスピードも速い。不動産担保ローン潜在需要は大きく、不動産担保融資残高は2017年6月期末に2,865百万円、2018年6月期末に5,587百万円、2019年6月末に8,163百万円と急速に拡大し、2020年6月期第2四半期末は9,973百万円となった。今後は、財務体質の安全性維持のためオフバランス化を検討する。