冨士ダイス<6167>は12日、2020年3月期第3四半期(19年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比5.1%減の130.71億円、営業利益が同36.9%減の6.64億円、経常利益が同31.0%減の7.77億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同34.9%減の5.40億円となった。

超硬製工具類の売上高は前年同期比4.7%減の37.15億円となった。主に海外向けの熱間圧延ロールや超高圧発生用工具の販売が堅調に推移したが、混錬工具や溝付きロール、冷間フォーミングロールが前年度特需の反動減等によって販売が低調となった。

超硬製金型類の売上高は前年同期比9.5%増の34.45億円となった。自動車部品生産用金型や光学素子成形用金型、電池関連金型の販売が好調を維持した。

その他の超硬製品の売上高は前年同期比8.8%減の29.13億円となった。自動車部品生産用の超硬金型素材の販売が堅調に推移したことに加え、環境関連の刃物素材の販売も増加した。しかし、依然として半導体関連の市況の悪化や米中貿易摩擦等が影響し、半導体生産用の超硬金型素材や、スマートフォン部品生産用の超硬金型素材の販売が低調に推移した。

超硬以外の製品の売上高は前年同期比15.3%減の29.96億円となった。引抜鋼管の販売不振が続いたことに加え、海外向け半導体用樹脂等の鋼製生産工具及びKF2製の混錬工具等の販売も伸び悩んだ。

2020年3月期通期については、同日、連結業績予想の修正を発表した。売上高が前期比5.8%減(前回予想比7.5%減)の172.93億円、営業利益が同41.9%減(同39.9%減)の7.39億円、経常利益が同34.7%減(同36.6%減)の8.81億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同35.4%減(同38.0%減)の6.14億円としている。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 冨士ダイス---3Q減収なるも、超硬製金型類は引き続き好調