リソルホールディングス<5261>は1月31日、2020年3月期第3四半期(19年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比0.3%減の163.49億円、営業利益が同21.8%増の10.85億円、経常利益が同28.1%増の10.54億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同217.4%増の4.86億円となった。

ホテル運営事業では、前年より運営を開始した4施設に加え、宿泊の多様化への対応として新形態のキャビン型宿泊施設「リソルポシュテル東京浅草」(20年1月オープン)、さらに「ホテルリソル上野」「ホテルリソルトリニティ大阪」2施設のオープンを予定している。これら施設オープンにかかる費用を一時的に開業準備費として計上しているが、事業拡大を図ることで収益基盤の拡大を目指すとしている。

ゴルフ運営事業では、シチュエーションに応じた4つの運営スタイルで顧客のニーズに対応した。特に近年では宿泊施設を併設したゴルフリゾートのニーズが高まってきており、ゴルフリゾートに注力していくこと等によりゴルフ運営事業の再構築を図る。また、会員サービスの向上策として、グループ施設共通で使える「リソルカードG」会員の拡大と会員リピート率アップによる集客強化に努めた。

CCRC事業では、「リソル生命の森」の顧客満足度向上と収益拡大を目指し、宿泊施設や健康スポーツ施設の改修、グランピングエリア・天然温泉スパの新設など、リニューアルオープンに向けた大規模リニューアル工事を進めており、20年4月に「Sport & Do Resortリソルの森」として生まれ変わり収益拡大を目指すとしている。

福利厚生事業では、会員のニーズに応えた人気のサービスメニューとの業務提携を積極的に進め、利用者が満足する商品づくり強化による利用率向上を図った。

再生エネルギー事業では、福島県における約37メガワットの太陽光発電事業の開発工事を終え、東北電力との系統連携を完了し、20年1月からの売電開始に向けた準備を整えた。また、リソル生命の森内において進めている地産地消エネルギー事業や1.5メガワット太陽光発電事業の工事を順調に進めた。

不動産関連事業では、保養所や別荘の再生・活性化に取組み、ペット同伴ホテルなどへの再生事業を推進した。

投資再生ビジネスでは、旧ゴルフ場の再生に係る太陽光関連の販売用不動産の売却を行うとともに、運営施設のバリューアップ型投資再生ビジネスを推進した。

2020年3月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比2.6%増の215.00億円、営業利益は同30.3%増の10.00億円、経常利益は同22.3%増の19.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同1.8%増の14.50億円とする期初計画を据え置いている。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 リソルホールディングス---3Q純利益217.4%増、ホテル運営事業における新規施設の運営開始など業容拡大