1. 2019年12月期第2四半期は、韓国及びモンゴル金融事業が東南アジア金融事業をカバー Jトラスト<8508>は、東証2部に上場しており、傘下に国内外の金融事業、非金融事業などを有するホールディングカンパニーである。2019年12月期第2四半期の営業収益は36,307百万円(前年同期比0.7%減)、営業利益は118百万円(同366.2%増)の減収増益決算であった。日本金融事業は堅調で、韓国及びモンゴル金融事業は期初に設定した予想を大きく上回る好業績だった。ただ、東南アジア金融事業は引き続き損失を計上した。2019年8月にはカンボジアの優良銀行であるANZ Royal Bank(Cambodia)を傘下に収め、JTrust Royal Bank(以下、JTRB)に商号変更をし、株式の取得に伴い負ののれん発生益を計上した。しかし、PT Bank JTrust Indonesia,Tbk.(以下、Jトラスト銀行インドネシア)においてフォークローズドアセット評価損(差押え担保資産の評価損)を計上したことや、マルチファイナンス会社のPT JTRUST OLYMPINDO MULTI FINANCE(以下、JTO)が営業損失となったことが響いた。