■当面の事業展開

現在の主力である「SAP ERP 6.0」は2025年にメンテナンス終了予定となっており、ノムラシステムコーポレーション<3940>では、「SAP S/4HANA」へ完全切替えとなる2025年までを大きく成長する8年として位置付けている。その時点で、「SAP S/4HANA」を土台に、SAP ERPとビッグデータ分析、AI、IoT、クラウドの組み合わせによる競合優位を確立する。そのためには、レベルの高い人材育成、採用が課題となりそうだ。同社は、成長戦略を進めるため人材投資を積極的に行い、新卒社員を育てて戦力化し、着実にビジネスを遂行していく方針である。


次世代戦略室によりRPA事業を推進
さらに、デジタルテクノロジーを活用したサービスを展開していくため次世代戦略室の活動に力を注いでいる。持続的成長と企業価値向上の実現を加速させることを目指し、RPAサービス推進を展開中である。次世代戦略室単独での引き合いが活性化しているもようで、今後は、ストックビジネスで、受注拡大につなげていく。


■株主還元

配当性向40%以上で安定的に実施
無借金経営、事業規模に照らすとキャッシュリッチな企業と見ることができる。2019年12月期第3四半期末の自己資本比率は92.1%と極めて高い。2019年12月期の配当見通しは11円だが、1対2株式分割を2019年8月1日付で実施しているので、前年実績22円配を事実上継続する意向だ。同社では配当性向を40%以上とし、安定配当を継続的に行う考えを明らかにしている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野文也)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 ノムラシステム Research Memo(2):後継製品にリプレイスする2025年までを飛躍の期間に