クロス・マーケティンググループ<3675>は14日、2019年12月期第3四半期(19年1月‐9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比1.8%増の127.97億円、営業利益が同23.2%増の5.29億円、経常利益が同12.7%増の4.30億円、親会社株主に帰属する四半期純損失が9.26億円(前年同期は2.49億円の利益)となった。

リサーチ事業の売上高は前年同期比3.4%減の101.68億円、セグメント利益(営業利益)は同0.4%増の12.50億円となった。国内の事業会社は主力のクロス・マーケティングを中心に営業体制の強化やデジタルマーケティング・ビッグデータ領域などを含む新サービスの開発・提供により、一般事業会社及び広告代理店等を中心に受注が増加した。また、メディカル系リサーチを展開するメディリードも新サービスの開発・展開に加え、積極的な営業活動により受注が拡大している。海外の事業会社は、堅調に推移している拠点はあるが、大型案件の計上が更に遅れたこと等により、前年同期を下回る水準で推移した。セグメント利益(営業利益)は、国内の事業会社が堅調に推移し、海外リサーチ事業の大型案件の計上の遅れをフォローしており、前年同期をやや上回る結果となった。

ITソリューション事業の売上高は同28.9%増の25.44億円、セグメント利益(営業利益)は同31.4%増の2.36億円となった。新規顧客開拓に加え、金融業界を中心に既存顧客から継続的に受注を獲得し、各事業会社が前年同期と比較して増収となっている。また2018年11月に株式取得したサポタントを連結開始したことにより売上高・セグメント利益に寄与した。

その他の事業の売上高は同23.5%増の5.57億円、セグメント利益(営業利益)は同212.5%増の0.78億円となった。「プロモーション事業」を行うディーアンドエムを中心にプロモーションサービスの販売・提供をしている。リサーチ事業とのグループ内連携を強化する等、営業組織体制の強化や、運用型案件の積極的な案件獲得により売上高・セグメント利益ともに伸長した。

2019年12月期通期については、売上高が前期比14.3%増の200.00億円、営業利益が同30.9%増の12.50億円、経常利益が同32.0%増の11.09億円、親会社株主に帰属する当期純損失は4.90億円とする業績予想を据え置いている。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 クロス・マーケティンググループ---3Q営業利益23.2%増、ITソリューション事業・その他の事業が好調に推移