テックファームホールディングス<3625>は8日、2020年6月期第1四半期(19年7月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比27.6%増の14.84億円、営業損失が0.78億円(前年同期は0.79億円の損失)、経常損失が0.61億円(同0.80億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が0.31億円(同0.31億円の損失)となった。

ICTソリューション事業の売上高は前年同期比17.3%増の11.38億円、セグメント利益は同23.1%増の2.32億円となった。顧客のIT投資がサービスや事業への戦略的活用へもシフトしていることを背景に、当第1四半期としてセグメント売上高、利益共に過去最高を更新した。顧客の課題の抽出・要件定義段階から新ビジネスの具現化を支援するサービスデザインを軸に据えた提案力の強化が堅調な受注を支え、なかでも金融、エンタメ分野の売上高が大きく伸びている。

自動車アフターマーケット事業の売上高は同12.9%増の2.34億円、セグメント損失は1.08億円(前年同期は1.32億円の損失)となった。自動車整備業者・鈑金業者向けシステム販売は、九州エリアにおいては、九州北部の集中豪雨により顧客が被災し、営業活動に大きな影響を受けたが、関東、東北エリアにおいて、整備システムの販売が堅調に推移し、売上高は前年同期を上回った。部品商システムの販売は、前年をやや上回ったが、回復途上であり、これら利益率の高い製品の本格的な営業活動の再開を目指している。

2020年6月期から新設した農水産物輸出ソリューション事業は、売上高が1.31億円、セグメント損失は0.56億円となった。売上高は、日本国内で生産されたプレミアム果物・野菜等の海外輸出(卸販売)が中心で、東南アジアのなかでもシンガポールを主な拠点に、事業基盤の構築に注力している。また、ロジスティクスデータから消費者の需要ニーズのデータ等を収集、分析するプラットフォームビジネスを目指し、第一段階として輸出手続きをサポートするシステムをグループ会社と協力して開発を進めている。シンガポールでの催事開催など営業を強化したが、日本国内の天候不順による農作物の生育不足や調達価格の高止まりにより、需要に供給が追い付かない状況となった。

2020年6月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比21.3%増の80.00億円、営業利益が同11.1%増の8.00億円、経常利益が同10.5%増の7.90億円、親会社株主に帰属する当期純利益が4.30億円とする期初計画を据え置いている。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 テックファームHD---1Qは2ケタ増収、ICTソリューション事業が売上高、利益ともに過去最高を更新