アストマックス<7162>は10月31日、2020年3月期第2四半期(19年4月-9月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比12.8%増の58.88億円、営業損失は0.43億円(前年同期は1.25億円の利益)、経常損失は0.07億円(同1.11億円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純利益は5.87億円(同0.07億円の利益)となった。

アセット・マネジメント事業の営業収益は前年同期比95.0%減の0.50億円、セグメント利益は同97.8%減の0.02億円となった。ASTAM社が同社の持分法適用関連会社となり、セグメント利益が大幅に減少した。

ディーリング事業の営業収益は同26.0%減の1.89億円、セグメント損失は0.29億円(前年同期は0.20億円の利益)となった。乱高下した原油市場では市場間の値差を利用した裁定取引で一定の収益を確保することができた。金、白金の裁定取引では当第2四半期連結累計期間では金の大幅上昇もあり、一定の収益を上げることができたものの、第1四半期連結会計期間の損失を取り返すには至らなかった。

再生可能エネルギー関連事業の営業収益は同301.1%増の13.04億円、セグメント利益は同104.2%増の1.04億円となった。九州地方では春の出力抑制発令や、夏の長雨による日射量不足により売電収入が伸び悩んだものの、東北地方は晴天に恵まれたことや、売却目的で保有する太陽光発電設備をポートフォリオの入れ替えで譲渡したことや、同設備では譲渡前まで売電収入があったことから、セグメント利益が増加した。

電力取引関連事業の営業収益は同17.9%増の42.86億円、セグメント損失は0.06億円となった(前年同期は0.51億円の損失)。業務代行サービスの顧客や夏の電力販売が増加したものの、ガス事業の先行投資等もあり第1四半期連結会計期間の損失を取り返すには至らなかった。

2020年3月期通期の連結業績予想については、アセット・マネジメント事業及びディーリング事業の業績が、経済情勢や市場環境によって大きな影響を受けるため、業績予想は困難として非開示。業績予想の開示に代えてアセット・マネジメント事業の運用資産残高及び再生可能エネルギー関連事業の保有発電所の発電状況を月次で開示し、会社業績については四半期毎の決算開示に集約している。



<SF>

情報提供元: FISCO
記事名:「 アストマックス---2Qは2ケタ増収