■業績動向

1. 2019年12月期第2四半期の業績概要
ダイキアクシス<4245>の2019年12月期第2四半期の連結業績は、売上高が前年同期比2.4%増の17,848百万円、営業利益が同2.2%増の504百万円、経常利益が同3.5%減の575百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同32.4%減の214百万円となった。計画比では、売上高が1.9%減、営業利益が24.8%減、経常利益が20.1%減、親会社株主に帰属する四半期純利益が51.2%減となった。営業利益は、販管費における人件費の圧縮に努めたことにより、前年同期比で増益を果たした。環境機器関連事業において、最終的に損失を計上した大型案件の完成により、前期に工事進行基準で計上した利益88百万円を戻し入れした。また、外注工事費の増加が見込まれる他の案件において、工事損失引当金を計上した。前年同期に営業外収益に計上された補助金収入がなくなり、税金費用の比率が高まり、経常利益と親会社株主に帰属する四半期純利益を落ち込ませた。実効税率は、前年同期の46.3%から61.7%に上昇した。当初見込んでいた以上の外注費上昇の影響を除けば、全般的に利益面で期初予想をクリアできていた。新規受注に関しては、現在の外注費の水準に改めた見積もりをすることで、不採算案件の再発を防ぐ。

事業別では、環境機器関連事業が前年同期比13.6%の増収、同17.5%の減益となった。海外(メンテナンスを除く)売上高は同14.7%伸び、海外売上高比率は同事業の5.9%、総売上高の3.1%を占めた。住宅機器関連事業は同12.9%の減収、同34.2%の減益であった。再生可能エネルギー関連事業は同227.6%の増収、黒字転換となった。その他の事業は同13.6%の増収、同3.1%の微減益であった。

2. 財務状況
2019年12月期第2四半期末の資産合計は30,434百万円と前期末比3,397百万円増加した。流動資産が同2,438百万円増加したが、主要な変動科目は、現金及び預金が4,309百万円増加した一方、売掛金(434百万円減)、完成工事未収入金(582百万円減)、未成工事支出金を中心にたな卸資産(791百万円減)などが減少した。固定資産は、太陽光発電設備が694百万円増加したことから、959百万円増えた。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)




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情報提供元: FISCO
記事名:「 ダイキアクシス Research Memo(4):2019年12月期第2四半期は前年同期比で2.4%の増収