■事業概要

4. Snapmart事業の概要と収益モデル
SnapmartはPIXTA同様、デジタル素材のマーケットプレイスだ。異なるのは、スマートフォン経由で投稿される写真を専門に取り扱っている点だ。

Snapmartの写真素材は日常的なテイストのものがあふれており、企業の広告や日常をレポートするSNSなどではそうした点が好まれることも多い。すなわち、SNSに投稿されるような写真が中心のSnapmartと、写真愛好家などハイアマチュア作家たちによる投稿が中心のPIXTAでは、その世界観が大きく異なる。それぞれ2つのマーケットプレイスに明確な違いがあり、そこにすみわけができる理由があると言える。

Snapmartの収益モデルは1)マーケットプレイス型と、2)オンデマンドサービスの2つがある。このうちマーケットプレイス型は、基本的にはPIXTAと同じモデルで、料金だけが異なっている。単品販売と定額制販売の2タイプある点もPIXTAと同様だ。

ピクスタ<3416>のオンデマンドサービスとは、写真の買い手側が能動的に働きかけて写真を購入するための仕組み全般を言う。潜在的には様々なパターンが考えられるが、現状は企業のSNSプロモーション支援を目的に、自社商品のサンプリングやクオリティの高いユーザー撮影による写真コンテンツの大量収集、ユーザー体験の拡散を同時に提供する「アンバサダープラン」と、トップインスタグラマーなど特定のクリエイターに撮影を依頼する「ブツ撮り出張サービス」、の2つが中心となっている。オンデマンドサービスでは通常の写真販売とは異なり、サイト使用料や仲介手数料という形での課金となるが、写真販売と比べて利益率が高いと弊社では推測している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)




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情報提供元: FISCO
記事名:「 ピクスタ Research Memo(5):スマートフォン経由での写真のマーケットプレイス『Snapmart』