システム ディ<3804>は17日、2019年10月期第3四半期(18年11月-19年7月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比1.6%減の23.73億円、営業利益が同53.0%増の2.68億円、経常利益が同54.7%増の2.68億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同60.0%増の1.78億円となった。

学園ソリューション事業は、「キャンパスプラン.NET Framework」および「キャンパスプランfor Azure」がユーザの高い支持を得て、売上、営業利益を大きく伸ばした。特にクラウドによる導入の割合が増え、ストックビジネスの基盤の一角となりつつある。

スポーツ・健康関連施設の会員・会費管理システム「Hello EX」を展開しているウェルネスソリューション事業は、大手コンビニエンスストアが新規参入したフィットネス施設にシステムを納入し、クラウド売上を中心としたストック収入を引き続き増加させた。また、アミューズメント施設運営に必要な機能を持つパッケージシステム「Hello Fun」の引き合い、受注も着実に増加し積極的な営業活動を進めた。

民間企業や学校法人向けに、コンプライアンス、ガバナンス支援ソフト「規程管理システム」及び「契約書作成・管理システム」を提供しているソフトエンジニアリング事業は、ソフトが市場で高い評価を受け、「規程・マニュアル管理システム」の受注、売上も増えつつある。また、金融機関向けに特化した「規程管理システム金融機関版」とあわせて、「総合文書管理システム(仮称)」の見込み案件が増加した。

公立小中高校向け校務支援システム「School Engine」を提供する公教育ソリューション事業は、同社がトップシェアを占める都道府県向け公立高校案件に加えて、多くの市町村向け公立小・中学校案件への提供も行い、シェア拡大を図った。また、小・中・高校に一貫したシステムをクラウドサービスで唯一提供し得る同社ソフトが評価され、都道府県単位でのエリア全域にわたる統合型校務支援案件も複数受託することができ、順次稼働の準備を進めている。

公共向け新規事業の公会計ソリューション事業は、公会計のパッケージソフト「PPP(トリプル・ピー)Ver.5新統一基準対応版」が、大規模自治体をはじめ、公営企業などを含めて多くの市町村自治体・公共団体に導入され、圧倒的なシェアを占めている。

2019年10月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比2.5%増の34.84億円、営業利益が同13.1%増の4.42億円、経常利益が同13.2%増の4.40億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同15.0%増の2.97億円とする期初計画を据え置いている。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 システム ディ---3Q大幅な増益、パッケージソフトの高品質化・ストックビジネスを推進