欧州における内視鏡の市場シェアでFUJIFILMはオリンパス<7733>に次ぐ2番手で、2〜3割のシェアを持っている。製品の特長としては、臓器の粘膜表層の微細な血管や構造などを強調して表示する機能「BLI(Blue Light Imaging)」や、画像の赤色領域のわずかな色の違いを強調して表示する機能「LCI(Linked Color Imaging)」を持ち、容易に微小な病変の発見を可能としている点にある。バンダリ教授もFUJIFILMユーザーであり、中堅〜トップクラスのKOLでのユーザーも多いと言う。また、アクイラントはFUJIFILMの代理店でもあり、引き続きFUJIFILMを通して二次代理店としてイギリスでの販売を担うものと予想される。また、ドイツのニコライなど既に販売実績のある代理店については販売効率も考えて、二次代理店として活用していくものと思われる。なお、PENTAXについてはFUJIFILMと内視鏡で競合していることから今回、代理店契約を解除している。このため従来、PENTAXがカバーしていたフランスやスペイン、オランダ等についてはFUJIFILMでカバーしていくことになる。