a) 顧客業界とサービス内容 「特許分野」の顧客は特許事務所や企業の知的財産関連部署であり、主に特許出願用の明細書など特許関連文書の翻訳サービスを提供する。近年、特許事務所からの受注に加え、企業知財関連部署の売上比率が伸びており、約4割を占めるまでになった。業種としては電機、機械、化学、製薬やバイオなどの大手メーカーが中心である。
c) セグメント別業績推移 翻訳事業全体では2019年3月期の売上高は8,506百万円(前期比12.0%増)、営業利益は811百万円(同15.8%増)と増収増益。特許分野では主要顧客である特許事務所からの受注が好調に推移したのに加え、企業の知財関連部署との取引も順調で売上高2,139百万円(同13.7%増)、医薬分野では国内外の製薬会社からの安定した受注に加えCRO(医薬品開発受託機関)との取引が順調に推移し売上高2,897百万円(同5.5%増)、工業・ローカライゼーション分野では、(株)メディア総合研究所が連結対象に加わったことにより売上高2,725百万円(同21.6%増)、金融・法務分野では、企業の管理系部署との取引が堅調なことにより売上高744百万円(同1.9%増)と、分野によって差はあるが全体として順調だった。