■アルファ<3434>の事業概要

1. 事業セグメントとセグメント別概要

2019年3月期での売上構成比は自動車部品事業83.6%、セキュリティ機器事業16.4%と自動車部品事業が高い比率を占めるが、営業利益(調整費除く)では自動車部品事業59.7%に対してセキュリティ事業が40.3%と、収益性でセキュリティ機器事業が勝っている。

2. 自動車部品事業
同社の自動車部品事業はクルマにとって不可欠なキーセットとドアハンドルを手掛ける。主要取引先は日産自動車<7201>グループ、VW(Volkswagen AG)グループ、本田技研工業<7267>グループ、いすゞ自動車<7202>グループ、Ford、三菱自動車<7211>グループ等であるが、特に日産自動車グループとの取引が多く、2019年3月期の自動車部品事業の売上高の60.2%を占める。またASSA ABLOY ABからのカーアクセス・セキュリティ事業取得に伴いVW向けが第2位の納入先となっている。地域別ではアジア、北米の寄与が大きく、一方日本は売上高の15.8%を占めるにとどまり、損失を計上している。

3. セキュリティ機器事業
セキュリティ機器事業は売上高9,909百万円の91.1%が国内であり、2019年3月期の売上の内訳は、住宅玄関用電気錠などの住宅・産業用ロック部門が75%、コインロッカーなどのロッカーシステム部門が25%となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)




<YM>

情報提供元: FISCO
記事名:「 アルファ Research Memo(2):車載用・住宅用電子キーシステム、コインロッカー等の総合ロックメーカー