そうしたなか同社は、2017年3月にRSPOへの正会員として加盟登録を果たした。RSPOとはRoundtable on Sustainable Palm Oil、“持続可能なパーム油の生産と利用を促進するための円卓会議”の略だ。パーム油は最も消費量が多い植物油で、主産地のインドネシアやマレーシアではパーム油の農園開発に絡んで環境破壊や人権問題などが問題視されている。安心・安全をアピールポイントにペトロケミカルを代替してきたオレオケミカルが、他方では自然破壊や人権侵害をしているようなことは可能な限り回避しなければならないことは言うまでもない。これへの対処の目的で2004年にRSPOによる認証制度がスタートした。同社はRSPOに加盟登録を果たしたことで、RSPO認証品の取扱いが可能となり、環境意識、環境規制の高まりの中、事業の実態面でも少なからずメリットが得られると期待される。