■業績動向

2. 財務状況と経営指標イー・ギャランティ<8771>の2019年3月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比2,058百万円増加の16,427百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では収益拡大に伴い現預金が1,018百万円増加し、固定資産では投資有価証券が397百万円、有形固定資産が383百万円増加した(うち、250百万円は社宅用の土地取得)。

負債合計は前期末比537百万円増加の5,350百万円となった。従業員持株会支援信託ESOP
(以下、ESOP)の保有株式売却に伴い預り金が559百万円増加したことによる。また、純資産は前期末比1,520百万円増加の10,960百万円となった。利益剰余金が1,177百万円増加したほか、ESOPの売却に伴い自己株式が71百万円減少(増加要因)し、ストックオプションの行使により資本金、資本剰余金が各115百万円増加した。

経営指標を見ると、経営の安全性を示す自己資本比率は前期末比1.7ポイント上昇の59.7%
となり、無借金経営で現預金の水準も90億円超と年々増加傾向にあり、財務の健全性は高いと判断される。収益性について見ると、売上高営業利益率で45.1%と高い収益性を維持しており、ROA、ROEともに前期比では若干低下したものの、10%台後半の水準を維持しており、高い収益性と安定性を同時に実現していることが特徴となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 Eギャランティ Research Memo(6):財務内容は健全で、高収益性と安定性を実現したビジネスモデルを構築