シンバイオ製薬<4582>は1日、2011年7月に導入した抗がん剤リゴセルチブナトリウム(リゴセルチブ)のライセンサーである米オンコノバ社により、リゴセルチブ注射剤単剤による国際共同第3相試験(INSPIRE試験)の症例数が目標の360症例に対して75%を達成したと発表した。

試験は、現在の標準治療である低メチル化剤による治療において効果が得られない、または治療後に再発した、あるいは低メチル化剤に不耐容性を示した高リスク骨髄異形成症候群患者を対象として実施しており、目標360症例の登録は2019年下半期に完了することが見込まれている。

リゴセルチブは、がん関連遺伝子産物であるRasの作用を阻害することにより、PI3Kなど複数のキナーゼの作用を妨げ、がんの生存や増殖に必要な細胞内シグナルの伝達を抑制することで、がん細胞を死滅させる新たな作用機序を有する低分子の抗がん剤。同社とオンコノバは両社間でリゴセルチブのライセンス契約を交わしており、日本及び韓国で独占的開発権と販売権を取得している。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 シンバイオ製薬---抗がん剤「リゴセルチブ」の国際共同第3相試験で症例数75%達成