a) 専門医向け新メディア「Doctor’s Picks」 スペシャリティ医薬品のプロモーション効果を上げるためには、専門医の会員数を多く獲得していくことが重要となる。その施策として同社は2018年10月に専門医向けの新メディア「Doctor’s Picks」を「CareNet.com」内に正式オープンした。同メディアは、ネット上に散在している医療情報の中から、各領域の専門医が注目する情報(学会発表論文等)をKOL(キー・オピニオンリーダー)やYOL(ヤング・オピニオンリーダー)等の医師自らが選び、解説や意見等のコメントを付けて共有する投稿型サイトになる。専門性の高い医療情報が集められるため、会員医師は効率的に情報収集できるほか、他の医師のコメントに触れることで情報に対する理解を深めることが可能となる。オンコロジー領域からスタートしており、既に7千人の専門医が利用している。質の高いKOLを囲い込むことで同メディアを活性化し、専門医の会員数を増やしていく。こうした取り組みにより、質・量ともに競合との差別化を図り、スペシャリティ医薬品領域のeプロモーションで受注拡大を目指していく。
b) 「がん@魅せ技」を運営するフェーズワンとの医師会員連携 2019年2月にがん治療医師向けの手術手技動画メディア「がん@魅せ技」や、がん治療医師育成を行う大学・医療機関の医局情報をまとめた「医局チャンネル」を運営するフェーズワンと医師会員の連携を行うことを発表した。今回の連携によって両社の登録会員に対して、相互のサービスを案内できるようになり、同社はフェーズワンが抱える医師会員3万人に対して、eプロモーションの配信が可能となる。現状、互いの会員はあまりかぶっていないため、合計で17万人を超える会員基盤を形成することになり、特に同社においてはがん治療分野専門医師に対するアプローチが格段に広がることになる。