■長期ビジョン

アンジェス<4563>は2015年に長期ビジョンとして「2025年ビジョン」を策定したが、今回その一部を修正発表している。具体的には、「2019年を目途に黒字化」及び「2025年に売上高500億円以上」の目標を一旦取り下げた。米国におけるHGF遺伝子治療薬の事業化スケジュールがビジョン策定時よりも遅れていることなどが主因となっている。ただ、遺伝子医薬のグローバルリーダーとして、「世界で認知される遺伝子治療・核酸医薬のスペシャリストとなること」、「治療法のない病気の新薬を実用化すること」の2点は継続して取り組んでいく。

黒字化の時期に関しては現在の開発パイプラインの進捗状況次第となるが、米国での重症虚血肢治療薬の開発に成功した場合には、数十億円規模のマイルストーン収益(既に受領した契約一時金含む)が得られる見通しとなっており、今後は国内での販売動向だけでなく米国での開発動向にも注目が集まるものと思われる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 アンジェス Research Memo(7):2025年ビジョンの一部修正を行う