a) 障がい者雇用支援サービス 売上高は前期比26.5%増の2,508百万円と高成長が続く見通し。障がい者雇用促進法が2018年4月に改正され、企業の障がい者雇用率が従前の2.0%から2.2%に引き上げられたこともあり、障がい者雇用のニーズもさらに強まっている状況にある。実際、雇用率が2.0%から2.2%に引き上げられたことを受け、既存顧客からの追加受注が増えており、前期は農園販売の約3割がこうした既存顧客からの追加受注で占められていた。2021年4月までには雇用率が2.3%に引き上げられる予定になっており、当面は需要に供給が追い付かない状況が続くものと予想される。
b) ロジスティクスアウトソーシング ロジスティクスアウトソーシングの売上高は前期比29.1%減の1,040百万円、営業利益は黒字転換(前期は92百万円の損失)する見通し。売上高が減収となるのは、従来、売上高に含めていた配送費用を分離し、顧客立て替えに順次切り替えているためで、配送費用分の売上高が目減りすることが影響する。従来と同一条件で売上高を換算すると1,540百万円となり、前期比でほぼ横ばい水準となる。2019年1月時点で約3割の顧客の切り替えが終わっており、今期中にすべての顧客で切り替えを完了する計画となっている。配送費用を分離することで、配送費値上げ時における収益悪化リスクがなくなることになる。
c) 採用支援サービス 採用支援サービスの売上高は前期比48.1%増の450百万円、営業利益は収支均衡ラインを目指している。月間の応募受付件数が2018年4月以降、2万件台とやや伸び悩んでいたが、中小企業を対象としたサービスの提供を開始し顧客の裾野を広げたことで、2019年春の繁忙期には4万件近くまで応募受付件数が拡大する見込みとなっている。また、今後はトライアル段階の大手既存顧客向けの業務量拡大も推進し、早期に月間4万件(売上高で4千万円)の達成を目指して行く考えだ。