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億を特別損失に計上したことなどにより、親会社株主に帰属する四半期純損失が21.69億円(前年同期は17.05億円の利益)となった。
出版事業の売上高は前年同期比2.2%増の848.61億円、営業利益は同46.8%増の55.82億円となった。電子書籍・電子雑誌ではキャンペーンの実施等で好調に維持した。書籍ではコミックの大型作品等が好調に推移し、大幅増益となった。
映像・ゲーム事業の売上高は前年同期比0.5%減の339.51億円、営業利益は同26.9%増の25.18億円となった。映像では、アニメの配信収入や商品化許諾、海外ライセンス販売が収益に貢献した。ゲームでは、「DARK SOULS」シリーズが国内外で好調に推移する等、パッケージ販売や海外ロイヤリティ収入が収益貢献した。一方、ドワンゴが2018年11月に提供開始した位置情報ゲームアプリ「テクテクテクテク」においては、収益貢献が期待値を大幅に下回ったことから、アプリ開発費を一括費用化した。
Webサービス事業の売上高は前年同期比10.6%減の199.59億円、営業損失は7.00億円(前年同期は1.39億円の利益)となった。ポータルでは、2018年10月に3Dアバター作成アプリ「カスタムキャスト」、同11月、12月には新作オリジナルゲームを提供開始した。ライブでは、同4月に開催した「ニコニコ超会議2018」で来場者数過去最高を記録した。モバイルでは、有料会員数は減少しているが外注費や広告宣伝費等の削減で収益性を維持した。
2019年3月期通期については、同日、連結業績予想の修正を発表した。売上高が前期比0.1%増の2,070.00億円(前回予想比10.4%減)、営業利益が同39.6%減(同76.3%減)の19.00億円、経常利益が同22.0%減(同68.1%減)の29.00億円、親会社株主に帰属する当期純損失が43.00億円としている。
なお、カドカワは2019年4月1日付で子会社管理事業の一部を吸収分割によりKADOKAWAへ承継させ、ドワンゴ、Gzブレイン、大百科ニュース社をKADOKAWAの完全子会社とすると発表した。
カドカワグループのさらなる融合を図りドワンゴの新たな創業を成すための体制を整えることがグループ全体の喫緊の経営課題であると認識し、この経営課題に対処すべくグループ経営体制を速やかに刷新することが、企業価値向上実現に不可欠であるとの判断に至ったためだ。
今後は、KADOKAWA主導のもと、ドワンゴの技術力と膨大なユーザー基盤のグループ全体での活用を加速するとともに経営資源の最適配分を進め、グループとして強固な経営基盤を確立し、持続的な成長と中長期的な企業価値向上の実現を目指すとしている。
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