b) 経営再建について 経営再建の進捗状況は、第一義的には四半期ごとの決算数値で判断することになる。同社の連結決算の数値も重要だが、個々の事業会社で経営再建の取り組みが進められている現状では、これまでにも増して事業会社ごとに経営再建状況を見極めることが重要と言える。主要な事業会社の中ではイデアインターナショナル(6月決算)を除いて3月決算に統一されている。基本的にはBtoCの企業が多く、クリスマスから年末にかけての需要期によって第3四半期の業績が膨らむ季節性を有する企業が多い。こうした事情に照らせば、まずは第3四半期決算において、第3四半期単独期間(10月−12月期)の利益が前四半期や前年同期と比較して改善を読み取れるかどうかが見るべきポイントとなるだろう。