(1) 半導体等装置関連:売上高57,699百万円(前期比30.7%増) a) 真空シール関連事業の売上高は13,869百万円(同17.9%増)が予想されている。半導体製造装置向けはメモリー系投資延期の影響で、若干弱含みの可能性がある。FPD市場では、有機EL・液晶とも需要は弱含みの見通し。受託加工の需要は、太陽電池、半導体製造装置以外の需要を取り込み、稼働率を維持する計画だ。
b) 石英製品の売上高は14,900百万円(同29.3%増)が予想されている。メモリー系(DRAM、3D-NAND)を中心に、半導体製造装置投資は延期案件も相次ぐが、消耗品比率の高い石英製品については、需給の逼迫が継続しており、下期も高稼働維持の見通し。下期も中国半導体メーカーの増産、新FAB向け需要が旺盛の見込み。微細化高温プロセス向けのSiポート、Siパーツも増加の見通し。
c) セラミックス製品の売上高は11,100百万円(前期比27.2%増)が予想されている。マシナブルセラミックスでは、海外半導体検査治具材料の販売が堅調見込みである。ファインセラミックスでは、海外エッチング装置部品が堅調である。一方で、国内半導体成膜装置部品の需要は低迷している。また、国内FPD向け装置部品も低調である。
(2) 電子デバイス:12,000百万円(前期比5.5%減) a) サーモモジュール製品の売上高は11,050百万円(同5.0%減)と微減収が予想されている。自動車向けでは、温調シートは引き続き低調の見込みで下期も上期並みの売上を維持する計画。次世代の自動車用途への応用製品の開拓を進める。その他の産業用では、民生用アッセンブリーが堅調で、光通信用途も堅調を継続する見込み。
(3) 太陽電池:9,000百万円(前期比57.0%減) a) 石英坩堝の売上高は1,404百万円(同24.1%減)と予想されている。半導体向けの販売が好調、8インチ向け大型坩堝も増加している。坩堝は半導体向けが中心となりつつあり、高付加価値のため売上総利益は増加傾向である。太陽電池向けは一部の大口径のみ販売する。