a) なんばスカイオ店 この店舗は立地が大阪なんば駅に直結したビル内にある。同ビル内にはクリニックが入居しており、そこからの処方箋をターゲットにしたクオール薬局・マンツーマン型店舗を基本コンセプトとしている。しかし駅ビル直結という利便性の高さから、駅利用者(不特定多数)からの処方箋も多く、面対応型薬局という性格も併せ持つに至っている。今後の店づくりにおける新たな選択肢を示唆していると言えるだろう。
b) ヘルスケア強化型ローソン(ローソン神宮前六丁目店) この店舗には同社は調剤薬局を出店しておらず、あくまでコンビニエンスストアの範疇にある。しかし店舗内に“おくすり相談カウンター”を設置し、コンビニの営業時間に合わせて登録販売者を24時間常駐させている点に特長がある。コンビニ店頭に並ぶOTC薬の販売を、相談カウンターと登録販売者によるアドバイスで加速させようという取り組みだ。同社ではこの取り組みで良い手応えを得ており、今後出店を加速するとしている。この取り組み自体は登録販売者の派遣事業による収益にとどまると考えられるが、調剤併設型への事前調べという位置付けも可能だろう。対応可能な店舗は都心・繁華街の立地に限定されると思われるが今後の展開に注目したい。