ラクオリア創薬<4579>は12日、ZTE Coming Biotech Co. Ltd(本社:中国上海市)との間で締結した合弁会社設立契約を終了すると発表した。

2018年4月、ZTEグループの主要会社であるZTE Corporationが米国政府から米国企業との取引を禁止されたことをきっかけに、ZTEの各グループ企業にも余波が及び、同社とZTE Biotech社の間で計画していた合弁会社の設立が遅延し、2剤の開発に必要な資金調達も困難な状況となった。

同社はこれら一連の状況を踏まえ、ZTE Biotech社との合弁会社設立契約を合意解約することを決定した。同社は引き続き中国に限らずグローバルに新規提携先を模索していく考え。

本件により同社は、今契約の終了に伴い予定していた契約一時金を受領できない見通しとなったため、2018年12月期(2018年1月-12月)の連結業績予想の修正を発表。
売上高は前回予想の25.9%減の10.28億円、営業損益は前回予想より3.2億円減の10.18億円の損失、経常損益は同比3.16億円減の9.96億円の損失としている。

また、同社は合わせて、2018年12月期-2020年12月期中期経営計画の修正を発表した。主に今期業績予想の修正に伴う改訂であり、2019年、2020年の業績目標に変更はない。ZTE Biotech社との合弁企業プロジェクトのリスクが顕在化したことで、短期的な期間損益に影響が及んだものの、その影響は限定的であることを改めて示した形となっている。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 ラクオリア創薬---ZTE Biotech社との合弁会社設立契約終了に伴う通期連結業績予想および中期経営計画の修正を発表