同社の研究チームが発表した論文内容は、「作成者の認知バイアスに着目したレビュー手法の提案」について。レビューの検出漏れの要因の一つとして、欠陥の検出難易度が高いことが挙げられるが、成果物の記載内容のみをレビューしていては検出できない場合もある。研究チームは、作成者に掛かる認知バイアスに着目し、レビュー手法として、D2BOCs(Defect Detection from Background of Cognitive bias)法を提案した。 D2BOCs法の特徴は、「認知バイアスを推測し、欠陥の傾向を特定する」「高リスクの範囲を重点的にレビューする」の2点。効果検証により、重大欠陥・検出難易度の高い欠陥の検出に、D2BOCs法が有効であることを確認した。