(2) AI・高性能チャットボット「Proactive AI」 プロダクト部門では「Proactive AI」の成長が期待される。機械学習や自然言語処理技術を活用した高性能チャットボットで、2017年4月より正式版の提供を開始、既にメルシャン(株)が運営するBtoCサイト「ワインすき!」や渋谷区が区民に対して提供するLINE公式アカウントOne to Oneの子育て支援サービスに導入されたほか、2018年4月には、KDDIまとめてオフィスに正式導入が決まるなどBtoCやGtoC、BtoEなどの領域で着実に導入が増えてきている。KDDIまとめてオフィスでは、BtoE(社内従業員向け)利用で「Proactive AI」を導入し、ワークスモバイルジャパン(株)が提供するビジネスコミュニケーションツール「LINE WORKS」と「Proactive AI」を連携させることで、営業サポートと営業担当者との業務連絡などの負担を軽減するなど社内の業務効率に寄与している。
また、KDDIまとめてオフィスでの高い評価を受け、2018年8月からはKDDIでも法人向けソリューションサービスの1つとして「Proactive AI with KDDI」として販売を開始している。KDDIでは複数のチャットボットシステムの中から同社製品を選定している。自動学習による回答精度の高さだけでなく、導入・運用の簡便さ、既にサービス提供している「LINE WORKS with KDDI」とも連携可能なことが選定の決め手になったと見られる。同社にとってはOEM供給となるが、KDDIは大手企業を多く顧客に持っていることから今後の収益増に貢献するものと期待される。