IBJ<6071>は10日、2018年12月期第2四半期(18年1月-6月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比8.6%増の48.00億円、営業利益は同1.0%減の6.60億円、経常利益は同2.2%減の6.56億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同2.0%減の4.25億円となった。イベントを主体とするマッチング事業で予算未達が見られたが、結婚相談所の事業がカバーする形となった。

婚活事業の売上高は前年同期比5.0%増の29.26億円、セグメント利益は同0.7%減の12.30億円となった。同社では、直営店によるラウンジ事業と、加盟相談所によるコーポレート事業を主軸に、成婚組数の目標を掲げて婚活事業を推進している。コーポレート事業では、結婚相談事業者の新規開業を支援。加盟相談所数は前年同期比19.1%増の1,749社となった。月間お見合い件数は2万8千件を超え、大きく増加した。連盟事業では、日本結婚相談所連盟の会員向けアプリ「IBJお見合いシステム(お見合い管理システム)」の機能及び連盟本部事務局機能の増強によるお見合い数の増加など、加盟相談所数・加盟店会員数の順調な増加により、収益力の向上を図った。FC事業では、加盟店開拓による直営未出店地域での婚活インフラの増強など、加盟店数の増加による収益力の向上を図った。コミュニティ事業では、婚活色を強めた婚活サイトの機能拡充による新規会員獲得強化、会員数の増加による収益力の向上を図った。イベント事業では、アプリのダウンロード数増加促進、自社会場企画と開催数の拡充、自社会場企画に加え外部会場開催の企画型イベント等、クオリティ強化への取り組みを通じた動員数増加を図った。更なる成長投資として、大型店舗を3店舗(上野、大名古屋、なんば)出店しており、この効果が下期に出る見込み。

ライフデザイン事業の売上高は同14.7%増の18.74億円、セグメント利益は0.25億円(前年同期は0.52億円の損失)となった。ウェディング事業では、提携式場数の拡充及び式場送客の順調な増加により収益力の向上を図った。旅行事業では、中南米、北米、北欧、フィリピン、パプアニューギニアなどのパッケージツアーを企画し、大手旅行代理店へのツアー提供やオーダーメイド旅行のアレンジ等を継続的に取り組んだ。

2018年12月期通期の連結業績予想については、同日に業績予想の修正を発表した。売上高は前期比22.3%増(前回予想比9.0%増)の115.70億円、営業利益は同7.1%減(同20.7%減)の13.88億円、経常利益は同7.4%減(同6.6%減)の13.82億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同10.5%減(同21.4%減)の9.27億円としている。
売上高はDiverseの子会社化により前回予想より上方修正となった。Diverse子会社化により、Online婚活の新たなユーザー層を獲得し、開発技術とスピード強化を目的としている。利益面については、イベントを主体とするマッチング事業の進捗が当初予想に達しないことに加え、来期以降の成長投資を積極化することにより減益を見込んでいる。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 IBJ---2Q増収、イベントによるマッチング事業の予算未達を結婚相談所事業がカバー