システムインテグレータ<3826>は13日、2019年2月期第1四半期(18年3月-5月)決算を発表した。売上高が前年同期比62.1%増の10.44億円、営業利益が同80.8%増の1.41億円、経常利益が同79.5%増の1.41億円、四半期純損失が0.48億円(前年同期は0.55億円の利益)となった。

Object Browser事業の売上高は前年同期比13.1%増1.78億円、営業利益は同9.6%減の0.69億円となった。「SI Object Browser」と「SI Object Browser ER」について、最近では、クラウド市場での利用拡大を図っている。「SI Object Browser PM」は、IT業界での普及を背景に、新たに「ライト版」と「エンジニアリング版」をリリースし、製造業やエンジニアリング業などIT業界以外へ浸透し始めている。「SI Object Browser Designer」は、IT業界の人手不足が深刻になる中、生産性を高めるツールとして注目され、徐々に販売を拡大している。

EC・オムニチャネル事業の売上高は前年同期比38.9%増の1.72億円、営業利益は0.37億円(前年同期は0.06億円の損失)となった。日本初のECサイト構築パッケージ「SI Web Shopping」を主力製品として構成されている。20年以上もECサイト構築事業を行ってきているノウハウを生かして、大規模なECサイトを着実に稼働して売上を増やす技術力が評価されている。

ERP事業の売上高は前年同期比90.9%増の6.91億円、営業利益は同944.5%増の0.84億円となった。Web-ERPパッケージ「GRANDIT」に独自のアドオンモジュールを自社で開発し販売しており、主に製造業向けの販売・受注が拡大している。さらに、「SI Object Browser PM」との組合せにより、IT関連企業向けの「IT テンプレート」として製品化し、導入事例も増えている。最近はクラウド上に基幹業務システムを構築するケースが増えており、同社でも「GRANDIT」と「SI Object Browser PM」をアマゾンウェブサービス(AWS)クラウドに移行し、その構築・運用ノウハウをベースにお客様に提案し、すでに数社の稼働事例につながっている。

2019年2月期通期については、同日、業績予想の修正を発表した。売上高が前期比6.2%増の40.00億円、営業利益が同1.0%増の5.00億円、経常利益が同1.3%増の5.03億円、当期純利益が同48.9%増(前回予想比48.0%増)の5.15億円としている。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 システムインテグレータ---1Q営業利益80.8%増、各事業が順調に進捗