■飯野海運<9119>の業績動向

3. 財務概要
収益性では、2018年3月期の売上高営業利益率は6.9%で前期に比べて1.0ポイント低下した。また売上高経常利益率は5.7%で同0.4ポイント低下したが、営業外収益が改善したため売上高営業利益率に比べて低下率が小幅だった。親会社株主に帰属する当期純利益は特別損益の改善が寄与して増益だった。この結果、売上高当期純利益率は5.2%で同0.5ポイント上昇、ROE(自己資本当期純利益率)は6.2%で同0.4ポイント上昇した。

財務面では、2018年3月期末の総資産が船舶、土地、建設仮勘定などの増加で前期末比6,269百万円増加し、自己資本比率は32.9%で同0.8ポイント低下したが、純資産は463百万円増加して69,237百万円となった。同社が中期目標として掲げる1,000億円超に向けて着実に積み上がっている。海運業と不動産業を両輪としていることの強みで財務健全性に問題はないだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 飯野海運 Research Memo(5):純資産は中期目標に向けて着実に積上げ