a) 人材採用・育成強化 人材開発部を2017年4月に新設し、非常勤職員(アルバイト)の採用及び研修を同部門で一括して進めている。非常勤職員の採用総数を前年同期比で大幅に増やすことができ、2019年3月期の広告宣伝費減少の要因ともなっている。特に、卒塾生採用プロジェクトとして、アルバイト紹介制度等の取組みを強化したことで、卒塾生の採用数が大幅に増加したことが注目される。採用数全体に占める比率では2割弱の水準から3割強に上昇したことになる。卒塾生に関しては、「早稲田アカデミー」の指導方針について身を以て体験しているため、研修にかかる時間も短縮でき、結果的に労務費率の向上に寄与することになる。同社では正社員についても、卒塾生の採用増に取り組んでいく方針だ。
b) 指導ツール・指導システムの改善 2017年4月に従来の2本部体制(管理本部、運営本部)から4本部体制に変更、新たに教務本部(指導システム・カリキュラムの改善、教材・マニュアルの開発・整備)と教育事業本部(授業品質向上のための講師指導、成績向上のための環境づくり)を設置し、サービス品質向上に取り組んでいるほか、ICTを活用した授業・サービスの開発に取り組んでいる。
c) 合格実績の飛躍的伸長 難関御三家中での合格者実績でNo.1を目指しているほか、都立高・県立高校受験市場への本格参入(都立・県立高校志望者向けコースの新設・拡大)により、都立・県立難関高校でも圧倒的な合格実績を目指していくことを目標として掲げている。また、大学受験では東大現役合格者100名(2017年63名)を当面の目標とする。