ラクオリア創薬<4579>は12日、同社が創出した選択的TRPM8遮断薬(アザスピロ誘導体)の物質特許(出願番号15/125,615)が特許査定の連絡を受けたと発表した。同薬は、同社で初めての開示となる選択的TRPM8遮断薬の物質特許になる。今回の特許査定により、米国において同社の知的財産権が強化される事となった。

同薬は、神経障害性疼痛の一つである抗がん剤誘発冷アロディニアのモデル動物において優れた有効性を示すことが確認されている。さらに、膀胱炎モデル動物において、過活動膀胱に対しても効果を示すことが明らかとなっており、本年3月に東京大学大学院との共同研究成果としてヨーロッパ泌尿器科学会で発表を行った。同薬は、疼痛領域および泌尿器疾患領域において未充足の医療ニーズに応える画期的新薬として期待されるとしている。

同社は選択的イオンチャネル遮断薬の創製に強みを持っており、同薬はその成果の一つとして位置づけられている。同薬は2016年8月に前臨床開発段階への移行を決定しており、今後の開発と導出に期待が高まる状況となっている。同社は今後も、多くの治療用途を有するイオンチャネル創薬を進め、知的財産のポートフォリオの強化・充実に努めていく考え。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 ラクオリア創薬---選択的TRPM8遮断薬(アザスピロ誘導体)の米国における特許査定を発表