デジタルアーツ<2326>は8日、2018年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比1.2%増の51.16億円、営業利益が同4.3%増の19.02億円、経常利益が同5.4%増の19.09億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同13.9%増の12.81億円となった。

国内事業は、強みである「国産・自社開発」を活かしながら、創業以来主力事業としてきた「企業・組織内からの情報漏洩対策」に加え、標的型攻撃に代表される外部からの脅威に対するソリューションの企画・開発を推進し、「i-FILTER」Ver.10、「m-FILTER」Ver.5を2017年9月にリリースした。これらの製品を導入することで、Webとメールからのマルウェア感染やデータ流出対策がより強固になり、多層防御対策費用や従業員の教育費用の削減が可能となった。既存ユーザーの無償バージョンアップ、新規ユーザーの獲得が順調に推移していることに加えて、既存ユーザーのみならず新規ユーザーからも、新製品の有効性について高い評価を得て、連結会計年度末で過去最速の普及ペースとなる1,500社・200万ライセンスの利用数を獲得した。

海外事業は、ファイルセキュリティへの関心がグローバル規模で高まっており、政府系・企業系共に具体的な案件が増加している。これらの案件を着実に獲得するため、米国子会社FinalCode, Inc.を中心に組織体制の強化と積極的な販売活動を進めた。

2019年3月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比13.3%増の58.00億円、営業利益が同31.4%増の25.00億円、経常利益が同30.9%増の25.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同26.3%増の16.19億円を見込んでいる。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 デジタルアーツ---18/3期は営業利益が4.3%増、過去最速の普及ペースとなる利用数を獲得