Jトラスト<8508>は19日、連結子会社のJTRUST ASIA PTE. LTD.(以下、Jトラストアジア)が、インドネシアのジャカルタにあるPT. OLYMPINDO MULTI FINANCE(以下、OMF)のオーナー及びその親族から株式取得並びに第三者割当増資により発行する新株式を引き受けると発表した。JトラストアジアはOMF発行済の普通株式の60.0%を取得することになり、OMFはJトラストの連結子会社(孫会社)になる。

同社グループは、東南アジアにおける金融事業の拡充を成長戦略の一環と位置づけ、PT Bank JTrust Indonesia Tbk.(以下、BJI)及びPT JTRUST INVESTMENTS INDONESIA(以下、JTII)でも施策を講じている。

OMFは1993年設立のマルチファイナンス会社で、オートローン業界の老舗としてディーラー業界では高い知名度がある。インドネシアでは40の支店網を有し、取引金融機関も豊富なネットワークがあることから、同社グループとの大きなシナジーを期待されている。OMFが新たに設置する営業拠点ではBJIにおける営業エリアの拡大や、集客力の向上、またOMFの取引金融機関のネットワークを通じてJTIIにおける資金調達先の確保、債券買取機会の増加が期待される。

また、OMFにおいては、同社グループのブランド力、金融やITのノウハウを活用することで、業務の生産性の向上や、新たな商品の取り扱いを積極的に進める予定としている。

今回の連結子会社化により、インドネシアでも銀行、債券回収会社、ファイナンスカンパニーの三位一体の事業セグメントが構築され、幅広いニーズに応えれる体制を整えることで、同国での金融事業の基盤確立を図る。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 Jトラスト---インドネシアのマルチファイナンス会社を子会社化