システムインテグレータ<3826>は6日、2018年2月期決算を発表した。売上高が前期比18.6%増の37.67億円、営業利益が同126.0%増の4.94億円、経常利益が同123.0%増の4.96億円、当期純利益が同151.9%増の3.45億円となり、売上、経常利益ともに過去最高となった。

Object Browser事業の売上高は前期比1.4%増6.28億円、営業利益は同5.1%減の3.76億円となった。「SI Object Browser」と「SI Object Browser ER」は、主力製品として安定した収益源となっている。「SI Object Browser PM」は、発売以来着実に売上を伸ばし導入企業実績は150社を超えた。「SI Object Browser Designer」は、IT業界の人手不足が深刻になる中、生産性を高めるツールとして注目され、徐々に販売を拡大している。なお、これらの製品の保守サポートは、ストック型ビジネスとして安定した事業収益をあげている。

EC・オムニチャネル事業の売上高は前期比16.5%増の6.99億円、営業利益は同189.4%増の1.90億円となった。当期は「コア事業に注力」という原点回帰方針が功を奏してV字回復できた。20年以上もECサイト構築事業を行ってきているノウハウを生かして大型開発案件を次々と成功させ、着実に利益を上げることができた。

ERP事業の売上高は前期比24.6%増の24.38億円、営業利益は同187.0%増の4.33億円となった。Web-ERPパッケージ「GRANDIT」に独自のアドオンモジュールを自社で開発し販売しており、主に製造業向けの販売・受注が拡大している。さらに、同社の自社開発パッケージ「SI Object Browser PM」との組合せにより、IT関連企業向けの「IT テンプレート」として製品化し、IT企業への導入事例も増えている。

2019年2月期通期の業績予想については、売上高が前期比6.2%増の40.00億円、営業利益が同1.0%増の5.00億円、経常利益が同1.3%増の5.03億円、当期純利益が同0.6%増の3.48億円を見込んでいる。人口知能ビジネス「AISI∀」及びRPA(Robotic Process Automation)関連サービスへの開発投資を積極的に行う予定としており、また、ERP事業においても大規模な製品強化を計画している。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 システムインテグレータ---18/2期は大幅な増益、新中計「Break2018」策定で新たな成長を目指す