小川建設は、2015年から同国に建設駐在員事務所を開設。ムスティカとアドバイザリー契約の締結をした後、ムスティカが受注する工事に対し、小川建設が技術指導および資金面での支援を行うことで、ムスティカの事業推進をサポートしてきた。工事における品質の向上や、同国政府が進めるインフラプロジェクトの受注など一定の成果をあげた。これにより、今後の同国での事業基盤の強化を推進するに至った。 一方、シノケングループは、現地法人であるPT.Shinoken Development Indonesiaによる不動産開発事業として、日本のシノケンアパート『ハーモニーテラス』を同国向けにローカライズした『桜テラス』を展開している。これまでは、シノケンインドネシアが行う不動産開発に係る施工協力を小川建設が行うという形に留まっていたが、今回の子会社化により、施工自体をムスティカが行うことが可能になる。同国における開発から施工までの一貫体制が構築でき、同国におけるグループシナジーの強化により収益力向上が期待される。