クイック<4318>は31日、2018年3月期第3四半期(2017年4~12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比14.8%増の122.18億円、営業利益が同13.0%増の19.09億円、経常利益が同13.2%増の19.83億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同17.5%増の13.91億円となった。

人材サービス事業では、人材紹介領域において「医療機器転職BiZ」のスマートフォンサイト開設をはじめ、各種領域における運営サイトやサービスの拡充を行った。また、競合他社との競争が激化している登録者エントリーにおいても、一層のプロモーション強化を行い、差別化や顧客満足の向上に取り組んだ結果、人材紹介の業績は順調に推移した。
人材派遣・紹介予定派遣・業務請負等は、IT及びWeb関連職種や事務職等のパートタイム派遣や医療・福祉分野へのスタッフ派遣、保育士派遣が引き続き順調に推移した。

リクルーティング事業では、中途採用領域で、派遣登録スタッフやアルバイト・パート等の採用広告の取り扱いが堅調に推移した。また、新卒採用領域においても、学生優位の売り手市場が続く中、2018年3月卒業予定の大学生向けの新卒採用広告に加え、2019年3月卒業予定の大学生を対象としたインターンシップ募集広告や合同企業説明会といったイベント出展等の取り扱いが引き続き順調に推移した。こうした中、待遇改善や採用強化等、人材に対する投資を進めたことで人件費等の費用も拡大した。

情報出版事業では、住宅情報誌「家づくりナビ」の広告取り扱いやコンシェルジュサービス「ココカラ。家づくり」といった住宅領域のサービスが好調だったことに加え、折り込みチラシ等のポスティングサービスも堅調だった。しかしながら、依然として石川・富山・新潟のいずれの地域においても生活情報誌が苦戦を強いられている。

その他では、ネット関連事業において、人事・労務に関する情報ポータルサイト「日本の人事部」の広告収入が順調に拡大した。こうした中、11月には日本最大級の人事イベント「HRカンファレンス2017-秋-」の開催期間を2週間に拡大して開催するとともに、近年、急速に関心が高まっているHRテクノロジーに特化したイベント「HR Technologyカンファレンス2017」を同時開催する等、市場のニーズに合わせた新たなサービスの提供にも取り組んだ。

2018年3月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比10.4%増の161.00億円、営業利益が同8.6%増の21.70億円、経常利益が同8.5%増の22.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同11.4%増の15.50億円とする期初計画を据え置いている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 クイック---3Qは営業利益が13.0%増と増収増益、人材紹介の業績は順調に推移