コニシ<4956>は31日、2018年3月期第3四半期(2017年4-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比5.5%増の933.04億円、営業利益が同9.7%増の51.80億円、経常利益が同9.9%増の52.61億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同1.6%増の31.62億円となった。

ボンドの売上高は前年同期比3.4%増の361.55億円、営業利益は同5.1%増の35.63億円となった。一般家庭用関連は、ホームセンターやコンビニエンスストア、100円均一ショップなどの主要な販売ルートでの売上は前年度並みで推移した。住宅関連は、新設住宅着工戸数が弱含みで推移したが、内装工事用接着剤、建築資材の製造に用いられる接着剤の売上は堅調に推移した。また、タイル用接着剤は新規開拓が進み売上が大きく増加した。産業資材関連は、紙関連用途向けの水性接着剤やパネル用途向けのウレタン系接着剤および自動車・電子部品等に使用される弾性接着剤が伸長した。また、新規開拓が進んだ粘着テープも伸長した。

土木建設の売上高は前年同期比14.0%増の175.45億円、営業利益は同2.6%増の10.78億円となった。建築分野は、補修材は前年度並みで推移し、建築用シーリング材は大きく伸長した。土木分野は連続繊維シート補強工法が回復せず減少したが、道路床版補強工法に使用する補修材が増加し売上は増加した。土木建設工事業は、公共事業を中心としたインフラおよびストック市場の補修・改修・補強工事が堅調に推移した。

化成品の売上高は前年同期比4.4%増の395.25億円、営業利益は同100.9%増の4.93億円となった。化学工業業界は、樹脂原料の需要が好調に推移し売上は大きく増加した。電子電機業界は、半導体封止材関連商材の売上は増加したが、LED関連商材が低調に推移し売上は前年度並みで推移した。自動車業界は、IT化に伴う電子部品に使用される商材が増加しており、売上は堅調に推移した。塗料業界は、国内向け住宅用、建築用、自動車補修用塗料の販売が大きく落ち込み、塗料向け商材全般は低調に推移した。

2018年3月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比7.1%増の1,300.00億円、営業利益が同8.1%増の73.90億円、経常利益が同7.2%増の74.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.4%増の45.80億円とする計画を据え置いている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 コニシ---3Q各事業が増収増益と順調に推移、通期でも増収増益見込む