■成長戦略

2. クレベリン×ベアブリック
大幸薬品<4574>は、クレベリンのブランド力向上と製品普及のために、他社とのアライアンスを積極的に行っている。

2016年10月に限定発売して人気を博した「クレベリン×ベアブリック」は、2017年もキャラクターデザインを新たにして登場した。当期は「ミッキーマウス」、「ジャック・スケリントン」、「ダース・ベイダー」、「ストームトルーパー」の4種類が販売されている。「クレベリン×ベアブリック」は“置きたくなるおしゃれなデザイン”をコンセプトにメディコム・トイ社との連携により開発され、前期も消費者からの支持が高かった。当期は、幅広い世代に人気のディズニーキャラクターをデザインし、クレベリンをより身近にするよう取り組む。

2017年は「ミッキーマウス」、「ジャック・スケリントン」、「ダースベイダー」、「ストームトルーパー」の4種類が販売され、出荷は好調である。幅広い世代に人気のディズニーキャラクターなどをデザインし、クレベリンをより身近にする狙いがある。また店頭での陳列スペースを確保し、シェア拡大にも貢献している。

3.「クレベリン トイレの消臭除菌剤」のアース製薬によるTVCM放映
同社は、2017年3月より、アース製薬グループとの連携により、「クレベリン トイレの消臭除菌剤」、「JOYPET×クレベリン ペットまわりの除菌・消臭 ゲル・スプレー」を販売開始している。

「クレベリン トイレの消臭除菌剤」は、トイレ用消臭芳香剤市場において、二酸化塩素の可能性に着眼した製品である。二酸化塩素が、不快な臭いの原因菌を除去する効果に加え、一般的な消臭剤とは違い空気中での除菌による消臭効果も期待できる。

2017年12月より、アース製薬により当該製品のTVCMが放映されている。他社のマーケティング、広告宣伝活動により、共同開発製品の販売促進を行うのと同時に、同社の「クレベリン」ブランドの露出強化をも図っていくという、同社のアライアンス戦略の一例となる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 大幸薬品 Research Memo(4):アライアンス戦略による「クレベリン」ブランドの強化