■ベルシステム24ホールディングス<6183>の事業概要

1. セグメント
同社グループは、持株会社である同社及び子会社6社((株)ベルシステム24、CTCファーストコンタクト(株)、(株)ビーアイメディカル、(株)BELL24・Cell Product、(株)ベル・ソレイユ、(株)ポッケ)で構成されており、コールセンターを中心とするCRM事業を主たる事業として、全国で事業展開している。同社のセグメントは、CRM事業とその他事業の2つである。

(1) CRM事業
ベルシステム24(同社100%子会社)によるCRM事業には、クライアント企業の商品やサービスに関する質問等に対応するカスタマーサポート業務、クライアント企業の商品・サービス等の販促をサポートするセールスサポート業務、クライアント企業のIT製品等の操作方法等に関する質問に対応するテクニカルサポート業務、クライアント企業のデータ入力やWeb制作等を請け負うBPO(Business Process Outsourcing:業務プロセスの外部委託)がある。いずれも電話中心に、Webやメール、近年、成長が著しいソーシャルメディアやチャットにも対応している。

海外にも事業展開を始めており、同社は2016年12月にベトナムのコンタクトセンター(コールセンターと同義)大手でHoa Sao Group Joint Stock Companyへの出資で基本合意を発表、2018年2月期上期には49%の出資を完了し、社名をBellsystem24-Hoa Sao Joint Stock Company(以下、Hoa Sao)に変更した。Hoa Saoは、ベトナム国内10拠点でコンタクトセンター事業を展開している。

(2)その他事業
a) ビーアイメディカル
伊藤忠グループの製薬企業向けBPO事業の再編により、同社が55.0%、伊藤忠商事が45.0%の出資により設立されたが、コントラクトMR派遣/業務受託サービスすなわちCSO (Contract Sales Organization:医薬品販売業務受託機関)や、医療・健康に関わるコンタクトセンターサービスすなわちMIS事業(Medical Information Service)等を手掛けている。

b) CTCファーストコンタクト
BPO分野でのビジネス拡大を目的に、CTCの100%子会社でサービスデスクやコンタクトセンターなどの業務アウトソーシングサービスを担うCTCファーストコンタクトを、2017年7月より合弁会社化し、CTCFCの51%の株式を取得。ITに関する専門的な知識を有するCTCFCは、これまでHDI国際認定に準拠したサービスデスク/コンタクトセンターの運用サービス、教育・研修やマニュアル作成を含めたバックオフィスサービスなどを多数展開している。


c) BELL24・Cell Product(同社100%子会社)
SMO(Site Management Organization:治験施設支援機関)事業を行っている。

d) ポッケ(同社100%子会社)
携帯電話やPCに向けたアプリの開発や販売を行っている。社内ベンチャーから始まり、現在ではNTTドコモ<9437>スマートフォン向け定額使い放題サービス「スゴ得」を中心にコンテンツサービスを提供している。

e)ベル・ソレイユ(同社100%子会社)
「障害者の雇用の促進等に関する法律」による特例子会社の認定を受け、ベルシステム24にも多く人材を紹介している。

ビーアイメディカルやポッケについては、両社の独立性及び専門性を尊重した経営方針を取っている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)


<MW>

情報提供元: FISCO
記事名:「 ベルシス24 Research Memo(3):コールセンターを中心に事業を展開