(3)EC・オムニチャネル事業 EC・オムニチャネル事業の売上高は前期比6%増と4期ぶりの増収を見込んでいる。上期は減収となったものの「SI Web Shopping」の引き合いが活発化しているほか、1件当たりの受注金額も大型化してきており、下期以降の売上高は上向きに転じる見通し。引き合いが活発化している要因は、従来、低価格品を利用してきたEC事業者が流通額の拡大とともに、さらに多機能、高セキュリティのECサイト構築を求めるようになってきたこと、また、大企業で新規にEC事業に進出する企業が増え、他の業務システム(物流システムやマーケティングシステム等)との連携機能も含めたECサイト構築の需要が増加してきたことなどが背景にある。
ERPとの連携需要からSIerとの競合も増えてきてはいるが、「SI Web Shopping」のリリースから20年以上経過し、累計1,100社以上の企業に導入してきた開発実績が評価されており、受注単価も従来は1件当たり平均50〜80百万円だったものが、直近では1億円を超える案件も増えている。プロジェクトの利益率も上昇しており、高付加価値が実現できるようになっている。こうした状況を受け、同社では開発要員の増員を進めていく方針で、2019年2月期以降は2ケタ増収を目指していくことになる。