フェローテックホールディングス<6890>は22日、石川開発センター((株)フェローテックセラミックス)を開業。今後兵庫県の尼崎工場と石川工場で分散していた開発部門を集約しファイン・マシナブルセラミックス両輪の開発を加速。

半導体ウェーハ検査工程プローブカード向け製品を中心としたマシナブルセラミックスの増産とFPD(フラットパネルディスプレイ)、医療、自動車など幅広い市場のニーズに対応するためのアプリケーションの開発強化に取り組む方針。

17年3月期売上の4割弱を占める半導体等装置関連セグメントの中でも、セラミックス製品は石英製品と並び成長性が高く、半導体製造装置前工程向けの治具・消耗材となるファインセラミックス及び工作機械で加工性の高いマシナブルセラミックスで構成される。

18年3月期のセラミックス製品の連結売上高は80億円(前年比29%増)を計画。更に17年9月に中国の杭州市で開業したファインセラミックスの新工場においても生産能力増強を計画しており、来期以降も年間2~3割の増収を見込んでいる。

同社は国内のみならず、半導体の主要市場となる台湾、韓国、中国、米国にそれぞれ販売拠点を設け、グローバルにきめ細かいマーケティングを展開。今後IoTやデータセンター向けメモリー、車載向けアナログIC・センサーなどの需要拡大を見込んでおり、シリコンウェーハ、真空シール、製造装置部品洗浄、受託加工・組立など、半導体関連製品事業の中長期的な成長に繋げる。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 フェローテックHD---半導体ウェーハ検査工程プローブカード向けの開発強化、石川開発センターを開業