メディシノバ<4875>は30日、進行型多発性硬化症を適応とするMN-166(イブジラスト)のフェーズ2b臨床治験に関して、第7回ECTRIMS-ACTRIMSの合同学術集会における発表内容のハイライトを公表した。

同治験は、米国で255人の被験者を対象に進められてきたもので、主要評価項目は、プラセボとの比較において脳萎縮抑制効果や、安全性及び認容性を評価するというものである。

発表内容によれば、プラセボ群に対して脳萎縮の進行率を48%遅らせる効果があり、統計的有意差もp=0.04と目標を達成したとのこと。安全性や認容性についてもプラセボ群との差はなく良好であったとしている。

進行型多発性硬化症は白人に多く発症する疾患で、患者数は全世界で230万人超と多く、潜在的な市場規模は190億ドルを超えると言われている。現在、有効な治療薬が無いこともあり、今後の動向が注目される。

なお、2017年12月期業績に与える影響は今のところ未定だが、業績への影響が明らかになった場合、速やかに公表するとのこと。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 メディシノバ---MN-166のP2b治験のハイライトを公表、良好な結果を確認。今後の展開に注目