ラクオリア創薬<4579>は4日、同社が創出したグレリン受容体作動薬の物質特許について、米国で特許査定を受けたことを発表した。これにより、日本の権利に続き、世界最大の医薬品市場である米国においても同社の知的財産権が強化されることとなった。

グレリンは、成長ホルモンの分泌促進、食欲増進および消化管の運動促進等をもたらすことが知られている。同社は動物用医薬品としてグレリン受容体作動薬Entyce(R)(米国販売準備中)を保有しているが、同社ではヒト用医薬品としての新規グレリン受容体作動薬の研究開発も進めてきた。同社が新たに創出したグレリン受容体作動薬は、経口投与可能な低分子化合物であり、体重減少や体力消耗等のがんに伴う悪液質の症状を改善し、患者の生活の質を維持向上させることが期待されている。

同社は消化器疾患と疼痛を2大領域として新規治療薬の研究開発を行っており、特に消化器疾患領域では、胃食道逆流症治療薬RQ-4/tegoprazan(韓国承認申請中)に代表される、多くの開発品目を有している。同社は引き続き、知的財産のポートフォリオの強化・充実およびライセンス活動(開発化合物の知的財産権の導出)に努めていくとしている。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 ラクオリア創薬---グレリン受容体作動薬(セリン誘導体)の米国における特許査定