フェローテックホールディングス<6890>は真空シールなど半導体装置向け部品のほか、太陽電池用シリコン結晶製造装置などを展開。真空シールでは世界シェアトップを誇る。

真空シールは外部と隔絶した密閉空間で、シリコンウェーハなどの基板へ表面処理を行う際に欠くことの出来ない製造装置部品の1つ。同社真空シール内部には磁石に反応する「磁性流体」が利用されていることが特徴で、同社は「磁性流体」を自社開発する事から、その性能の高さにより世界シェアトップに繋がっている。

現在真空シール需要が高水準に推移しており、背景には半導体製品の微細化と国内外の大手メーカーの3D-NAND投資が好調なことに加えて、フラットパネルディスプレイ市場でも有機ELパネルの設備投資需要が韓国、中国、日本で伸長していることがある。

同社は真空シール需要が今後も中期的に継続すると見込んでおり、2017年3月期の真空シール製品売上高は81.6億、2018年3月期は93億を計画、今後も増収を見込む。半導体製造装置メーカーとの共同開発、大型加工機の設備投資、アジア圏での営業強化に加えて、増産体制の整備にも注力していく方針。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 フェローテック--- 半導体3D-NAND、フラットパネルディスプレイ投資が活況、真空シール需要が高水準に推移