イチネンホールディングス<9619>は29日、日本政策投資銀行(DBJ)による「DBJ環境格付」を取得し、同制度に基づく融資を受けたと発表。

「DBJ環境格付」融資は、DBJが開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選定し、得点に応じて融資条件を設定するという世界で初めての融資メニューである。
今回の格付では、同社グループの中核事業である自動車リース関連事業の環境配慮への取り組みを対象とし、以下の点が高く評価された。

(1)「リビルト部品の推進」に関する取り組みとして、2017年度より対象品目にリユースバッテリーを追加し、環境負荷の少ないメンテナンスサービスを拡充した点
(2)環境負荷を高めてしまうリース車両の事故削減に向けた取り組みとして、過去年間5件以上事故が発生している取引先約170社に対しアンケートを行い、事故削減ニーズがある取引先を対象に改善提案を実施している点
(3)環境経営の観点から、次世代経営者の育成を目的とした研修や中堅層を対象としたリーダーシップ研修、課長職を対象に自部門の業務を相互に説明し共有する課長研修をそれぞれ実施するなど、グループ全体として人材開発と育成に取り組んでいる点

今回、同社は「環境への配慮に対する取り組みが十分」という格付を取得した。オートリース事業者としては初の10年連続での「DBJ環境格付」取得となる。長期投資家を中心にESG投資が注目されているなかで、本格付の連続取得は同社の投資先としての評価にもつながっていくことが期待される。


<MW>

情報提供元: FISCO
記事名:「 イチネンホールディングス---日本政策投資銀行による「DBJ環境格付」を10年連続で取得