■中長期の成長戦略

3. SPA深耕を中心とする商品力の強化
夢展望<3185>は、SPA(製造小売)自体は従前から行っていたが、前述のように2016年秋冬ものからより本格的な形でスタートした。2018年3月期においては中国の数社の製造工場との関係を強化して年間製造ラインを確保し、リードタイムの一段の短縮と原価率低減を図る方針だ。

リードタイム短縮の効果は大きい。売れ筋商品について売り足し型の商品補充が可能になることがまず挙げられる。これは在庫リスクの低減と欠品リスクの低減を両立させる仕入・発注方法だが、リードタイムこそが重要なカギとなる。また、商品力の強化にもつながる。新しいトレンドを素早く商品化し、最も旬なタイミングで市場に投入できるためだ。このサイクルが軌道に乗ってくると、同社の商品企画力も鍛え上げられ、ポジティブ・スパイラルが加速していくと弊社では期待している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 夢展望 Research Memo(12):リードタイム短縮と原価低減を目指す