(2) セグメント別の動向 a) 情報通信事業 情報通信事業の売上高は前年同期比4.0%増の2,071百万円と増収を確保し、セグメント利益は56百万円(前年同期は6百万円)と大幅伸長した。売上高をチャネル別に見ると、加盟店が1店舗当たりの売上高向上に注力したことなどにより、同4.4%増の963百万円となったほか、関連会社が電力販売を開始したことなどから同21.3%増の169百万円となり、情報通信事業の伸びをけん引した。なお、直営店の売上高は営業人員をBPO事業や海外法人事業へシフトしたが、営業員1人当たりの売上高は32.7%増と効率向上し、同0.1%増の850百万円と前年同期並みを維持した。
b) BPO事業 BPO事業の売上高は前年同期比57.6%増の224百万円(内部売上を含む)、セグメント利益は26百万円(前年同期は5百万円)と急拡大した。増収となったのは、外部受託売上高が約2倍と大幅に拡大したことによる。セグメント利益が拡大した要因としては、売上高の拡大に加え、2016年9月期より大連と長春のBPOセンターでアメーバ経営※を導入したことによる生産性向上効果が大きく寄与したことを挙げることができる。
c) 海外法人事業 海外法人事業の売上高は前年同期比約6.5倍の178百万円、セグメント利益は21百万円(前年同期は6百万円の営業損失)と大幅な増収・増益となった。2016年4月から上海市で、また2016年12月から広州市で販売活動を開始したLED照明販売が好調に推移したことが主要因。特に、日系企業が多い上海・広州に出店したことにより、製造業の工場での電力料金の削減需要を掘り起こすことに成功し、件数、受注単価ともに増加、利益拡大の原動力となった。